8まってる

私が、今、ハマっているものを、紹介いたします。

加藤諦三著 「アメリカインディアンの教え」を読む

加藤諦三さんの著作には、二十代の頃、ハマりました。

三十冊くらいの本を、熟読し、その頃の私にはピッタリだと思いました。

「~の心理」というタイトルの著作が多いのですが、加藤さんは、

心理学者ではありません。

今回は、「アメリカインディアンの教え」という本を取り上げたいと思います。

この本の冒頭には、こう書かれています。

「子供たちはこうして生きかたを学びます

批判ばかり受けて育った子は 非難ばかりします

ひやかしを受けて育った子は はにかみ屋になります

心が寛大な人の中で育った子は がまん強くなります

敵意にみちた中で育った子は だれとでも戦います

ねたみを受けて育った子は いつも悪いことをしているような気持ちになります

ほめられる中で育った子は いつも感謝することを知ります

思いやりの中で育った子は 信仰心を持ちます

仲間の愛の中で育った子は 世界に愛をみつけます

はげましを受けて育った子は 自信を持ちます

公明正大な中で育った子は 正義心を持ちます

人に認めてもらえる中で育った子は 自分を大事にします」

という言葉です。

孟母三遷の教え」というのがありますが、強い魂は、環境を征服しますが、

幼くて弱い魂は、環境に支配されます。これも、真理の一面だと思います。

さて、加藤さんの十八番の一つは、「うつ病対策」です。

うつ病を生みだす家庭」という項では、

うつ病者はたいてい子供の頃に成功の重圧に苦しんでいるのだそうです。

それも親からの過大な期待によってです。こうした子供は、親の期待に背くまい

として、親の望む職業につき、親の望む出世をしようとするのです。」

と書いています。そして、

「このように、親の過大な期待に苦しみ、子供は自分を見失います。

つまり自分で自分が何を望んでいるかもわからなくなるのです。」

とも書いています。

歌手のマドンナは、成功の秘訣について、

「私は、自分が何を欲しているか知っていたから」というような事を語っていた

とのことですが、

「自分で自分が何を望んでいるかわからない」

というのは、全世界の人々に共通する悩みの一つだろうと思います。

「好き」なことを「好き」と言える。「嫌」なことには、「NO!」と言える

率直さ。それを身につける原理のようなものがわかる本です。