8まってる

私が、今、ハマっているものを、紹介いたします。

やなせたかし著 「明日をひらく言葉」を読む

今回は、珍しく(!)わりと最近の本です。(それでも、6年程前の本ですが)

やなせたかしさんは、ご存知、「アンパンマン」や、「てのひらを太陽に」の

生みの親です。

やなせさんには、人生の一貫したテーマがあったそうです。それは、

「なんのために生まれて なにをして生きるのか」

という、自身で、作詞した「アンパンマンのマーチ」の一節にもある言葉でした。

やなせさんは、幼い頃、戦争を体験し、希望のない日々を送りました。

それでも、生きのび、「今日いちにち生きられたから、明日もなんとか生きてみよう」

と思ったそうです。

漫画家になってからも、まわりに圧倒され、おまけに、多病。でも、

あきらめなかった。心の奥底が、楽天的で、ノンキだったためだということです。

1988年69歳の時に、「それいけ! アンパンマン」のTVアニメが放映。

大ヒットとなります。

やなせさんの言葉です。

「さして才能に恵まれていなかったぼくが、多くの俊英、天才のひしめく

競争社会のなかでなんとか生き延びてこられたのは、かたくなに自分の世界を

追及して他人とはまったく違うぼくなりの道を歩いてきたからだ

やなせさんは、戦争で、正義が逆転するということを、体験しました。

日本が戦争をしたのは、苦しんでいる中国の民衆を救うためだと思っていたのが、

戦争に負けると、日本は、中国を侵略したとなった。

このことから、やなせさんは、「正義」について深く考えるようになったそうです。

普遍的な「正義」には、献身や、愛がなくてはならぬ。その象徴が、

自分の顔をちぎって、困っている人達に食べさせるという「アンパンマン

だったそうです。

そして、やなせさんは、人生について、一つの答えのようなものを見つけます。

「人生はよろこばせごっこである」

人生において、最大の喜びは、「人を喜ばせること」だと、気付いて、出した

結論です。

人生に乗り遅れた人の気持ちがわかる、やなせさんの本、いかがでしょうか?