守屋洋著 「老子・荘子」を読む
老荘思想の基本的な考え方は、「道の体得」である。
守屋氏は、そういいます。
道教は、庶民の道徳というような言われ方をします。
二人は、同じ道家ではありますが、その説く方向は、違っています。
老子は、一言で言うと、「寡黙」荘子は、「饒舌」であると言われます。
さて、老子の処世哲学の要は、「知足」いわゆる「足るを知る」です。
老子は、欲に任せて突っ走っていくことに、強い警戒感を示しました。
我々現代人は、「無欲」になれと言われても、少し難しいかもしれませんが、
「欲望を正しくする」必要は、あるのかも知れません。
すなわち、心の奥底で、真に望んでいるものだけを、求めるということです。
そうすれば、巷の環境問題等も、解決に向かうのでは?と思うのですが、どうでしょう
か。