8まってる

私が、今、ハマっているものを、紹介いたします。

「孫子」を読む

さて、今回は、「孫子の兵法」でおなじみの「孫子」です。

孫子」は、春秋時代の兵法家、孫武(ソンブ)の著とされています。

もう一人、「孫子」の作者ではないかと思われていたのが、

孫武の子孫とされる、孫臏(ソンピン)ですが、近年では、やはり、

孫武が「孫子」の作者であろうということになっています。

ちなみに、この記事の参考にしたのは、村山孚(まこと)さんの

孫子」という本と、守屋洋さんの「孫子の兵法」という本です。

孫子」で有名な言葉は、

「彼を知り己れを知れば、百戦して殆(あや)うからず」という

言葉ではないでしょうか?

ところで、この言葉には、続きがあるということ、ご存知でしたか?

続きは、

「彼を知らずして己れを知れば、一勝一敗す」

「彼を知らず己れを知らざれば、戦うごとに必ず殆うし」です。

この言葉は、物事に対する主観的、一面的な判断をいましめたものと

されています。

続いては、おなじみの、

「故にその疾(はや)きこと風のごとく、その徐(しず)かなること林のごとく、

侵掠(しんりゃく)すること火のごとく、動かざること山のごとく」

そう、「風林火山」です。「武田軍団」ですね~。

この言葉にも、続きがあるって、ご存知でしたか?

「知りがたきこと陰のごとく、動くこと雷霆(らいてい)のごとし。

郷を掠(かす)むるには衆を分かち、地を廓(ひろ)むるには利を分かち、

権を懸(か)けて動く。迂直の計を先知する者は勝つ。これ軍争の法なり」

要するに、敵に先んじて、変幻自在な手をうてば勝てるというような

ことです。

孫子」は、「権謀術数」です。私たちの世の中には必要ないと

思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「社会」は、「戦場」にも

たとえられます。先人の知恵で、社会と言う戦場にのぞむ人に、おすすめの

一冊です。