「孫子」を読む
「孫子」は、春秋時代の兵法家、孫武(ソンブ)の著とされています。
もう一人、「孫子」の作者ではないかと思われていたのが、
孫武の子孫とされる、孫臏(ソンピン)ですが、近年では、やはり、
ちなみに、この記事の参考にしたのは、村山孚(まこと)さんの
「孫子」という本と、守屋洋さんの「孫子の兵法」という本です。
「孫子」で有名な言葉は、
「彼を知り己れを知れば、百戦して殆(あや)うからず」という
言葉ではないでしょうか?
ところで、この言葉には、続きがあるということ、ご存知でしたか?
続きは、
「彼を知らずして己れを知れば、一勝一敗す」
「彼を知らず己れを知らざれば、戦うごとに必ず殆うし」です。
この言葉は、物事に対する主観的、一面的な判断をいましめたものと
されています。
続いては、おなじみの、
「故にその疾(はや)きこと風のごとく、その徐(しず)かなること林のごとく、
侵掠(しんりゃく)すること火のごとく、動かざること山のごとく」
そう、「風林火山」です。「武田軍団」ですね~。
この言葉にも、続きがあるって、ご存知でしたか?
「知りがたきこと陰のごとく、動くこと雷霆(らいてい)のごとし。
郷を掠(かす)むるには衆を分かち、地を廓(ひろ)むるには利を分かち、
権を懸(か)けて動く。迂直の計を先知する者は勝つ。これ軍争の法なり」
要するに、敵に先んじて、変幻自在な手をうてば勝てるというような
ことです。
「孫子」は、「権謀術数」です。私たちの世の中には必要ないと
思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、「社会」は、「戦場」にも
たとえられます。先人の知恵で、社会と言う戦場にのぞむ人に、おすすめの
一冊です。